『イアーゴー』ふたたび
ということで、またもや行って参りました。今回は通しで観劇のため、さしずめサブタイならば「気持ちの上では神ちゃんとスケジュール一緒♡」という、をたくならではの気持ち悪いやつ。
それはさておき、先日の舞台の後、原作も再度しっかり読み込みまして。おかげさまで、イアーゴーをはじめとした登場人物のみなさまの声で脳内読書することができました。
なぜなら、シェイクスピアの台本形式は非常に苦手なもので、なかなか読み進められないの。脳内で誰かが読んでくれないと挫折しがち。いや、教養ないもんで。つまり、脳内でジャニーズWEST・神山智洋さんがイアーゴーのセリフを言いまくっておられますってことです。
実は、この『オセロー』をもって、わたくしのシェイクスピア4大悲劇の観劇がコンプリートするのですが、個人的には『オセロー』が一番楽しめたかな、と。
わかってない雑魚なりに、考え感じながら観れたというか。もしかしたらシェイクスピアの面白さや楽しさを少しだけ掴めたのかも…なんて、お詳しい方に比べればホントにちょこっとだけですけれど。
でも、そのきっかけが神ちゃんなのであれば、これはまさに良いご縁。好きなものが、さらに世界を広げるキッカケになってくれる…世界平和〜!!
とはいえ、『オセロー』の世界は相変わらず平和ではありませぬ。ただ、初見ではイアーゴーに対しただの悪い人という解釈しかできなかったわたくしも、彼に、人間味や妻への愛情を感じて、ストーリーの悲劇度もアップ。せつなすぎてせつなすぎて、いっそのこと、悪魔のまんまでいてくれたらよかったのによ、イアーゴーさんよぉ…。これも、神ちゃんの力量よな。
オセローと妻の関係が縦糸となり、イアーゴーと妻のそれが横糸となって織りなされ、悲しくも美しく紡がれてゆく。
本当は、それぞれがそれぞれを深く想っているのだけれど、ほんの僅かな拗れが大きくなってしまう。ほんの黒い染みが人の命をも奪ってしまうんだよなぁ…と、とことんやり切れないストーリーなのですが、後味は悪くないです。壮大なラブストーリー。